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2009年7月

相剋の森

<7月31日>

早くも7月は今日で終わり。

月末で忙しい今日は小倉で過ごす。

夜、帰って体重を量ると、遂に66.0kg。

71kgから減量を始めて、遂に目標の65.0kgまでもう一歩。

明日は先週雨で登れなかった油山に行き、一気に65kg台に突入だ。

【本日の読了】

「相剋の森」熊谷達也 : 傑作「邂逅の森」に連なる森シリーズの第1弾。話の中に、「邂逅の森」の話が先祖のいちエピソードとして出てくる。邂逅と異なり舞台は現代、しかし東北の山を舞台に熊と人間のドラマを描くのは共通。特に、自然保護とマタギの相剋がテーマとなり、色々と考えさせられる。面白いな、熊谷達也。

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サラマンダーは炎の中に

<7月29日>

朝は雨。

しかし、先日の豪雨のようには続かず、すぐにやんでしまう。

月末で仕事は慌ただしい。

帰りも遅い。

帰りのバス停で、見た事のある桜のマークの入ったTシャツを着た若者を見かける。

あれは、妻が家族全員分買ってきた桜餅Tシャツだ。

自分のは寝巻にしている。

家の他にあんなものを着る奇特な奴がいるのかと感心していたら、長男だった。

【本日の読了】

「サラマンダーは炎の中に」ジョン・ル・カレ : 20年以上読み続けているル・カレの最新作。東西冷戦の頃からイラク戦争までの時間を、あるときは一緒に過ごし、ある時は別れを繰り返す、強い絆で結ばれた2人の男の物語。と言っても、ル・カレ作品なので、当然ながらスパイであり、周囲は陰謀だらけ。結末はハッピーエンドにはならない。それでも、充分堪能できるのが、巨匠の巨匠たる所以か。それにしても、この邦題はいただけない。原題の”Absolute Friends"の方がしっくりくる。

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神様のボート

<7月23日>

午前中小倉、午後大分で仕事。

大分行きの列車で爆睡。

最近、夜ちゃんと寝ていても眠い。

なんだか、身体が休養期に入っているようだ。

【本日の読了】

「神様のボート」江國香織 : 子供の父親との再会を信じて、転居を繰り返す母娘の話。母と娘それそれの視点から、交互に語られる生活。これまで読んだ江國香織作品では、「きらきらひかる」と並んで良い。著者があとがきで「小さな、しずかな話だが、狂気の物語」と書いている通り。或る意味狂気の話なのだが、しずかで、気持ちが良い。

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手紙

<7月22日>

なぜか朝から気鬱。

46年ぶりの皆既日食の日。

11時前には仕事をさぼってみんな外にでて太陽見物。

肉眼でもはっきりと太陽が欠けているのが見えた。

昼は通院。

調子の良い日が長く続いていたのだが、今日は不調。

医者は不調が続かなければいいねという。

そりゃそうだ。

帰宅後、枝豆とビールのささやかな幸せに浸り、鬱な気分も胡散霧消。

【本日の読了】

「手紙」東野圭吾 : 兄が強盗殺人を犯してしまった加害者家族の主人公の話。進学も恋愛も就職もすべて破綻する。重い、つらい話を目をそむけず淡々と描く。揺るぎなき傑作。東野圭吾に脱帽。

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やどかりとペットボトル

<7月21日>

3連休の後で、ボケ気味。

こういうときに現実が戻って来ると、なんだか不安になる。

博多から小倉へ向かう。

駅は人で溢れている。

新幹線の切符を買って改札を通ると、山口県の大雨で新幹線が止まっているというアナウンス。

切符の払い戻しに長い行列に並ぶ。

仕方が無いので、在来線で小倉へ。

昼食は小倉駅でかしわうどん。

うどんが不味かった。

東筑軒のかしわそばにはるかに及ばない。

ボケた頭で一日過ごす。

【本日の読了】

「やどかりとペットボトル」池上永一 : 池上永一のエッセイ。内容は小説に比べるとしょうもないといえばしょうもないのだが、沖縄の空気が伝わってくる。ところで、なんでタイトルが「やどかりとペットボトル」なのかは不明。

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レインツリーの国

<7月16日>

今日は東京出張。

東京も暑い。

出張なので、普段着ない上着を着て来たが、後悔先に立たず。

移動時間と待ち時間だけはたっぷりあるので、読書だけは快調で、手持ちの3冊よんでしまい、手持無沙汰。

帰りは昨日に続いて遅くなる。

明日は飲み会。

今週はますますハード。

【本日の読了】

「散りしかたみに」近藤史恵 : 歌舞伎ミステリ。読み始めて気付いたが、これはシリーズの第2作。猿若町捕物帳シリーズもそうだったが、近藤史恵はなぜか2巻目から読み始める宿命か。さほど不都合はないので、問題はないのだが。猿若町シリーズと同様、派手さはないが、なかなか面白い。1巻を探して読もう。

「柔らかな頬」桐野夏生 : 直木賞受賞作。北海道の別荘で行方不明となった娘を探す話なのだが、結局娘がどうなったのかは不明のまま。しかし、本作の狙いは謎ときではなく、ひたすら丹念に描かれる人間模様にあるのだろう。カタルシスはないが、読み応えは充分。

「レインツリーの国」有川浩 : 「空の中」「海の底」ですっかりファンになってしまった有川浩だが、本作はうって変わって障害者とのコミュニケーションをテーマにしたラブストーリー。あとがきで、実は著者が女性であることを初めて知った。何だか同じようなことがあったなあと考えて、思い出した、荒川弘!偶然にも有川浩と名前がそっくりではないか。この二人の名前、どう見ても女性とは思わないよなあ。それにしても、一刻も早い図書館戦争シリーズの文庫化を願う。

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半身

<7月15日>

朝は好天。

昼は土砂降り。

午後から広島出張。

仕事が終わって広島駅前で飲み会。

帰りはすっかり遅くなる。

明日は東京出張。

今週はハードだ。

【本日の読了】

「半身」サラ・ウォーターズ : 色々賞も取っている話題作だったので、期待してよんだが、はずれ。十九世紀の英国の監獄を舞台に、慰問する夫人と霊媒師の女囚の交流を中心に広がるドラマ言えば、興味もそそられるが、特になんということも無かった。毒カ威力が足らんのかな。いずれにしても残念。

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ナイフ

<7月13日>

月曜日。

昨日は油山ウォーキングを敢行したので、疲れが残っている。

朝から好天、暑い。

昼は炎天下、新たに発見した中華料理屋で、よせばいいのに坦々麺を食べて汗だく。

夕方、仕事を終えて帰るところにZOFFから電話。

サングラスが出来たという連絡。

キャナルに寄って、サングラスをもらって帰る。

なんとなく嬉しい気分。

【本日の読了】

「ナイフ」重松清 : いじめをテーマとした短編集。次から次に淡々と描かれるいじめの数々に胸がいたくなる。読んでいて辛い話だが、先を読まずにはいられない。辛い話も真正面からとらえて、逃げずに書き切る重松清の姿勢に感服。痛いけど、傑作。

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風が強く吹いている

<7月10日>

今日も雨。

雨の中小倉へ。

昼食に出た時が豪雨。

ぬれ鼠になる。

小倉での昼食はここのところ決まってマック。

マックポークとハンバーガーと野菜生活で300円の安上がりランチ。

飽きたが、値段の魅力に抗えない。

一日やる気の出ないまま、時を過ごす。

【本日の読了】

「風が強く吹いている」三浦しをん : 三浦しをんのスポーツものが読めるとは思わなかった。インドア派が極端なアウトドアテーマにシフト。同じ下宿に集まった同じ大学の10名が箱根駅伝を目指すというありえねー話。でも、これがありなんだ。ぐいぐいと物語に、10人の生きざまに引き込まれていく。三浦しをんのこんな力強い小説は初めて読んだ。やるじゃん!佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」と双璧だな。

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きつねのはなし

<7月9日>

雨。

昼に通院。

ここのところ体調は良いが、気持ちが少し重い。

気鬱というほどでもないが。

帰りにキャナルのZOFFに寄る。

新しいサングラスが欲しくなったのだが、サングラスを度付きにすると6000円UP、メガネのフレームにカラーレンズを入れると+3600円。

しかも出来るのに1週間かかるという。

なんだか気持が萎えてしまった。

また、気持ちが太っ腹の時に買おう。

【本日の読了】

「きつねのはなし」森見登美彦 : 森見登美彦といえば、京都を舞台に学生の妄想が暴走する話というイメージがあったのだが、本作は怪談、あやしの話の短編集。こういうシリアスな話も書けるんだと、改めて感心。まあ、京都ファンタジーという点では共通なのだが。

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乙女なげやり

<7月6日>

月曜日。

天気も良い、気分も悪くない。

朝早めに会社に行き、用事を済ませて小倉へ。

帰りに、「痩せましたね」と言われて嬉しくなる。

着実に減量は成果を上げつつある。

【本日の読了】

「乙女なげやり」三浦しをん : マンガおたくでバクチクの追っかけでズボラで男に縁のない作者の日常をつづるエッセイ。相変わらず、どうでもいいようなくだらないことを書き綴ったものなのだが、なぜか親近感が湧く。小説とのギャップが面白い。

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ミーナの行進

<7月1日>

朝起きると疲労感が全身を襲う。

外は大雨。

それでも仕方なく会社へ。

バケツをひっくり返したような雨に、傘をさしても全身ずぶぬれ。

筑肥線も止まって、地下鉄ダイヤは乱れに乱れる。

午前中は机の下で靴を脱いで、靴と靴下を乾かす。

恰好悪いことこの上なし。

【本日の読了】

「ミーナの行進」小川洋子 : 大傑作「博士の愛した数式」に遭遇して以降、小川洋子は時々読むが、いまひとつピンと来なかった。本書にして、ようやく巡り合えた、愛すべき傑作。切なくていとおしい。これが小川洋子の真髄だと思う。寺田順三のカラー挿絵付きで、これがまた良い。こういう作品をもっと書いてほしいなあ。

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